介護のイメージとは・・・
みなさんは介護業界にどのようなイメージを持っていますか?
介護業界は少し前まで「3K」と言われていました。この3Kとは、「きつい」、「汚い」、「危険」の頭文字の「K」を取ったものです。これに含めて最近では、「給料が安い」のKも入り、『4K』と言われることもあるようです。
医療現場、介護福祉施設、在宅など、さまざまな場所で活躍している介護のお仕事ですが、実はこの10年で介護業界はずいぶんと変わってきています。
介護のお仕事にあまり良いイメージを持たれていない方もいらっしゃると思いますが、この記事を読むと介護に対するイメージに変化が生まれると思います。
では実際の介護業界について、次の章より解説していきます。
介護業界の現在の状況
介護といえば、身体的負担の多い仕事というイメージを持たれていませんか?
そこで、介助職員の負担を軽減するために近年は「介護ロボット」や「介護機器」の開発が進み、導入する事業所も増えてきました。
例えば入浴を全自動で行ってくれるロボットや、移乗の際のパワーアシストをしてくれる装着型機器などがあります。
ここ数年では介護業界のICT化も進んできており、要介護者がベッドで寝ているだけで脈拍や心拍数が測れる機能や動作検知ができる機能など、最先端技術も普及しつつあります。
また、医療現場ではパソコンの中に情報を入力する電子カルテが主流になってきているのと同様に、介護業界でも電子カルテを導入している事業所も増えています。
毎日の記録をデータ化することで、介護の部署だけでなく事務や医務(看護師)、調理・栄養などの他部署とスムーズに情報共有することができます。横の連携が強まることで適切なケアに結びつけることができますし、報告作業が簡素化されるので時間に余裕を持ってケアを行うことができます。
このように現在の介護業界は以前と比べると負担がかなり軽減されているのです。
国や自治体もこれらの介護ロボットや介護機器の導入、ICT化に取り組む事業所に対して助成金制度を設けるなどの対策に力を入れており、介護職員の負担軽減に向けての動きはこれからも続いていくでしょう。
給料面で言うと、平成21年から「介護職員処遇改善加算」制度がスタートしました。これは介護職員の処遇改善を目的とした制度です。
基本的には介護職員全員が対象となりますので、額面での支給額は制度前に比べ高くなっています。大変な仕事の割に給料が少ないと言われていた介護職ですが、この制度のおかげで介護職員の給与は平均で約18000円の増額になり、全国平均で32万5千円となっています。
これからの介護
日本は医療技術の進歩と共に高齢者の人口割合が増加しています。人生100年時代ということばもあるように、健康で長生きできれば本当に幸せなのですが、年を取るにつれて介護が必要になるケースも決して少なくありません。高齢化でますます介護の需要も高まっています。
これらの影響によって介護人材の不足が慢性的に続いており、各事業所も人材の確保に力を入れていますが、介護経験者の採用ハードルは上がる一方…。
この問題を解決するために、未経験の人材を採用して社内で研修や教育を行い、一人前の介護職員にしようと社員の育成に力を入れる事業所が増えてきました。
以前に比べ、未経験者の受け入れ体勢も整ってきており、中には資格取得支援制度を設けている事業所もあります。資格取得支援制度は、初任者研修(以前のホームヘルパー講習)や介護福祉士の受験料を会社が負担してくれたり、研修中は休みではなく出勤扱いにしてくれたり、試験に合格すると祝い金が出たりなど、事業所によってさまざまなサポートがあります。
ちなみに筆者が働いていた介護施設では、実務者研修を出勤扱いとして受講でき、受講費用も施設が負担してくれました。さらに介護福祉士を取得するとお祝い金として3万円、介護支援専門員(ケアマネ)の試験に合格すると5万円を支給してくれました。
また、研修・教育制度では、外部から専門分野の講師を呼んで研修を行ったり、マンツーマンでの指導(プリセプター制度)やメンター制度(違う部署の年齢が近かったり勤務年数が同じぐらいの先輩社員を相談役としてサポートしてくれる制度)を導入している事業所もあります。
※介護施設での研修費用の負担額や、お祝い金などについては施設によって異なりますので、確認したい場合はグッドケア!広島のキャリアコーディネーターにお問い合わせくださいませ。
介護の経験や勉強をすることは決して無駄にはならず、将来自分の家族や大切な人に介護が必要になってしまったときに本当に役に立ちます。体の向きをかえると言った簡単に聞こえることでも技術を習得していれば介護される側だけでなく、自分の体にも負担をかけずに介護することができます。自分の家族や自分の将来のためだと思って、まずは介護業界に足を踏み入れてみるのも1つの考え方だと思います。
今、介護業界はすごい勢いで成長しています。厚生労働省の調査によると年々、介護職員の人数は増えているのが現状です。特に30~50代の方が年齢的にも割合を多く占めています。ベテランの介護職員が多くいる今は、未経験で入職しても教えてもらいやすく、成長しやすい環境で仕事をすることができますので、介護に挑戦するには絶好のタイミングと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?介護業界と聞くと、あまり良いイメージがなかった方も折られたかと思いますが、今回の記事を読んで介護者の負担が軽減され、労働基準も見直されていることがお分かり頂けたと思います。
今回の記事の要点を以下にまとめます。
・高齢化率上昇に伴い、介護の需要が増えているため、介護の仕事は決してなくならない仕事である。
・未経験者でも挑戦しやすい環境が整っている。
・介護を学ぶことで将来の自分や家族のためにもなる。
少しでも介護業界に興味を持った方は、ぜひ介護のお仕事をしてみませんか。
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