介護職の面接対策!よく聞かれる質問と採用される回答例

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介護職への就職や転職の選考で、必ず行われるのが面接です。しかし、「面接の質問にどう答えればいいか分からない」と不安に感じている人も多いのでは?
そこで、今回は介護職の面接でよく聞かれる質問と、採用につながる回答例を詳しく解説していきます。介護職の面接で不安のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

介護職の面接で印象を良くするポイント

まず、面接での印象を良くするために、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 笑顔で話す
  • 面接担当者と視線を合わせる
  • はっきりハキハキと、聞きやすい声で話す
  • ていねいな言葉遣いを心がける
  • 伝えたい要点をまとめておく

話し方によって、面接の印象はずいぶん変わります。明るい雰囲気で、相手の目を見てはっきりと受け答えをすることが最も重要です。また、乱暴な言葉遣いや、なれなれしい話し方はマイナスポイントとなるため控えましょう。
 
さらに、要点をまとめてから伝えることや、面接担当者の話をしっかり聞き、あいづちなどのコミュニケーションを意識すると、面接でより良い印象を与えられます。

介護職の面接でよく聞かれる質問とおすすめの回答例

 
いよいよ、介護職の面接で聞かれることが多い質問の内容と、それに対するおすすめの回答例を紹介していきましょう。回答で押さえておきたいポイントも、それぞれに解説していますので、あなた自身にマッチする内容にアレンジするためのヒントにしてみてください。
 
 
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質問①:いままでの経歴を教えてください。

 
経歴に関する質問は、あなたにどんな職業経験があるのか、どんなスキルがあるのかを確認する目的で聞かれます。企業や施設が求めている人材の業務内容と、あなたのスキルがマッチしているかを判断するための質問です。
 

おすすめ回答:3年間の訪問介護経験があり、生活介助と身体介助を行いました。生活介助ではご利用者様の食事の準備や掃除など、身体介助は歩行できる方の入浴介助とトイレ介助を経験しています。また、認知症のため自分で食事をとることが困難な方の食事介助も経験しました。

 

回答のポイント
 
経験してきた介護の形態と経験年数を簡潔にまとめて伝えます。同時に、担当した業務内容や、習得したスキルもできるだけ具体的に話すようにしましょう。限られた面接時間内で、全ての経歴を伝えるのは不可能なので、相手が求めている業務内容に合った経験やスキルをアピールすると効果的です。特に、三大介助と言われている食事介助、入浴介助、排泄介助については、採用担当者との認識が合わず誤解を生む場合も多く見受けられます。採用担当者に自分のスキルや介助の経験が、正確に伝わるように気を付けましょう。

 

質問②:なぜ、前のお仕事を辞めたのですか?退職した理由は?

 
前職の退職理由を聞く目的は、トラブルがないか、同じ理由で退職しないか、すぐに辞めてしまわないかなど、採用したあと退職の可能性がないかを確認するためです。面接担当者が、あなた自身の人柄や、身体的な問題、人間関係のトラブルなどを確認します。
 
 
おすすめ回答:前職の契約期間が満了したためです。また、前職では、軽度な介助の経験しかありませんでしたが、さらなるキャリアアップを考え、こちらの職場へ転職したいと思いました。

 

回答のポイント
 
前職の退職理由を聞かれた場合、「スキルアップのため」というポジティブな回答がもっとも理想的です。契約満了や、前職の会社都合という答えも問題はありませんが、ポジティブな要素を加えると、より意気込みを伝えられます。一方、「人間関係が原因」や「給料が安かった」などというネガティブな理由は、不満を持ちやすい人間性と受け取られる恐れもあるため、避けたほうが賢明です。人間関係を伝えたい場合は「チームワークを意識して働ける環境で働きたかったため」、給料が原因の場合は「より自分の成果を実感できる職場で働きたかったため」など、ポジティブな理由に言い換えると良いでしょう。

 

質問③:応募した志望動機を教えてください。また、介護を選んだ理由は?

 
志望動機に関する質問は、仕事に対するやる気や、他の求人ではなく、なぜこの求人に応募してきたのかを確認するために聞かれます。仕事の内容や施設や事業所の理念をきちんと理解して応募しているかを判断するのが目的です。
また、志望動機と合わせて「なぜ介護をしようと思ったのか?」ということも必ず聞かれる質問です。面接担当者は、あなたに介護職を続けていける熱意や高いこころざしがあるのかをこの質問で判断します。
 
 
おすすめ回答:もともとボランティア活動で、ケアホームに訪問する機会が多くありました。高齢者介護の現場を目の当たりにすることで、私も介護職を通じて社会貢献をしたいと思っています。志望の動機ですが、御社のホームページを拝見した際、スタッフの皆さんが利用者様とのコミュニケーションを大切にしているということを知り、ここで働きたいと思い応募いたしました。
 

回答のポイント
 
介護経験のある方が転職する場合、応募している施設や事業所の特徴や方針、目指している介護などを事前に調べ、志望動機に盛り込むことが重要です。ほかの職場ではない理由と求められている人材を理解し、自分のスキルを活かせることをしっかりアピールしましょう。介護職が未経験の場合は「介護に挑戦しようと思った理由」を必ず聞かれるため、答えを準備しておくと安心です。介護職に就こうと思った具体的な経験談やきっかけを伝えると、介護職を憧れで志望しているわけではなく、熱意があることを伝えられます。

 

 
 

質問④:当施設でやりたいことはなんですか?

 
やりたいことや目標、キャリアプランに関する質問は、あなたの仕事に対するビジョンや、目標、それを実現するためのプランを確認するために聞かれます。目標ややりがいを持ちながら仕事に取り組めるか、キャリアプランは実現可能かなどを、チェックするための質問です。
 
 

おすすめ回答:2年間の介護経験がありますが、よりよいケアを提供できるよう介護福祉士の資格を取得するのが目標です。実務に携わり経験を積みながら、資格取得に向けて勉強していきたいと考えています。

 

回答のポイント
 
働きながら実現したい具体的な目標を設定し、その目標に向かってどんな行動をしていくのかを伝えることがポイントです。このポイントを押さえることで、あなたの自主性や積極的な姿勢、仕事に対する前向きな考えを面接担当者にしっかりアピールできます。

 
 

質問⑤:これまでの仕事で大変だったことはなんですか?

 
この質問は、体力的にも負担がかかる介護職で、どのぐらい頑張れる人なのかを判断するために聞かれます。忍耐力のある人物か、改善する努力ができる人物かをチェックする質問です。
 
 

おすすめ回答:前の職場では常に人出が足りず、ご利用者様の要望に応えられないことや、充分なケアが行えないことなど業務上の問題点が多くありました。スタッフ一人一人にも大きな負担となっていたため、人員を増やしてもらえるように要望を出しましたが、改善してもらえなかったため転職を決意しました。

 

回答のポイント
 
この質問に対する答えは、大変な仕事でも根気強く取り組んだことや、問題を解決するための努力をしたことを伝えることがポイントです。忍耐力がある努力家ということを面接担当者にアピールできます。前職や今まで経験してきた仕事の愚痴を聞いたり、辛かった仕事内容の担当から外したりするために聞かれているわけではないため、注意が必要です。辛かった仕事や経験をそのまま伝えるのは控えましょう。

 
 

質問⑥:最後に何か質問はありますか?

 
面接の最後で締めくくりに必ず聞かれるのが、この質問です。この質問をすることで、あなたの入社への意気込みや、社風とマッチする人柄か、自己PRできる人物かという点を判断します。
 
 

おすすめ回答:御施設で働きながら、スキルアップのためにも資格の取得を考えています。資格取得支援制度の内容を教えていただけますか?また、仕事を開始する前に、するべき準備や勉強があれば教えてください。

 

回答のポイント
 
この質問には「特にありません」や「大丈夫です」という答えはNGです。あなたがどんな質問をしてくるかということも面接担当者はチェックしています。入職への前向きな気持ちがあれば、聞くことが何もないということはないはずです。実際の業務内容や、研修制度、勉強会、年間のイベントなど、求人表に書かれていないことをあらかじめ質問にまとめておきましょう。ただし、給与の金額や休日、福利厚生など労働条件ばかり質問するのは、印象が悪くなるため避けたほうが賢明です。

 

面接でやる気と熱意をアピールして採用につなげよう!

介護職の面接では、自分のスキルをアピールするのも重要ですが、やる気と熱意をどれだけ伝えられるのかがポイントです。面接という限られた時間の中でも、自分の前向きな気持ちをしっかり伝えられるように準備しておきましょう。
 
想定外の質問にも慌てずに答えられるよう、自分ができることやキャリアプランだけでなく課題も明確にさせておくことが重要です。要点をまとめて分かりやすく伝えることで、自分をより魅力的にアピールできれば、きっと採用につながります。