訪問介護ってどんな仕事?具体的な仕事内容・やりがいについてご紹介!

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訪問介護は在宅での生活を支える中で重要視されているサービスのひとつで、訪問介護がなければ、介護が必要な方々の生活が成り立ちません。

そんなサービスをおこなってくれているのが「訪問介護員」とよばれる方たちです。
訪問介護とはいったいどんなお仕事なのか、必要な資格や具体的な仕事内容について解説していきます。
 
 

訪問介護とは?

訪問介護とは、介護が必要な方(要介護認定を受けた方)の自宅に伺い、必要な介護を提供するサービスのことをいいます。
自宅というと「家」を想像しますが、有料老人ホームなどに入所されている方のところへ訪問する場合も同じ訪問介護になります。

主に介護保険を利用し、入浴や排泄、移動の介助などの身体介護をはじめ、買い物、掃除、洗濯、調理などの生活支援を行います。
その他に、障がいを持っている方へのサービス、介護保険を利用せずに全額自己負担で行うサービス、日中だけではなく夜間対応型のサービスを提供している事業所もあります。
同じ訪問介護でも各事業所で違った特徴があるので、この点も訪問介護の魅力のひとつです。

 
 

訪問介護をするためには資格が必要

訪問介護員となるには、

・ホームヘルパー3~1級
・介護職員初任者研修終了
・介護職員実務者研修終了
・介護福祉士

のいずれかの資格が必要となっています。
※この中で『介護福祉士』の資格は国家資格になります。

なお、看護師、准看護師、保健師の資格をお持ちの方も、自治体で定められた手続きを行うことで訪問介護業務を行うことが出来ます。
訪問介護は無資格だとできないお仕事なので注意が必要です。

 
 

訪問介護員のスケジュール

訪問介護員のスケジュール例を見てみましょう。

時間 スケジュール
8:30 出勤
8:40 朝礼・訪問準備
8:50 移動
9:00 訪問①
9:30 移動
10:00 訪問②
11:00 移動
11:30 訪問③
12:00 昼休憩
13:00 移動
13:30 訪問④
14:00 移動
14:30 訪問⑤
15:30 移動
16:00 訪問⑥
16:30 移動
17:00 事務所で記録整理
17:30 退勤

訪問件数が多い日にはさらに密なスケジュールになることもあります。
また、事業所によっては直行直帰でもよい場合もあります。
その場合は空き時間を自分の時間(買い物、家事、子供の送り迎え等…)として利用する方もいらっしゃいます。
施設内の勤務に比べると時間の融通が利くので、子育て世代の方や、現役を引退されたシルバー世代の介護職員さんが働いていることも少なくありません。

 
 

訪問介護の仕事内容

では訪問介護員はどんなことをしているのか見ていきましょう。

身体介護

身体介護は排泄の介助や入浴の介助、着替え、食事介助など直接体に触れて生活のお世話をする介護になります。
一般的に介護というと、このようなことを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
身体介護はしっかりとした技術がないと介護者も利用者もけがをしたり、命に関わることに繋がりかねません。そのため訪問介護員の仕事は資格が無いとできない業務なのです。

生活援助

介護の仕事は「生活を支える」ということが目的になっています。
私たちが普段何気なく行っている調理や洗濯、買い物、掃除など、日常生活に必要なことができなくなってしまうと生活はどうなるでしょうか?
認知症を患ったり、介護が必要と診断された方は、誰かの支えが無ければ生活ができません。そんな方の為に訪問介護員がご自宅を訪問し、代わりに食材の買い出しや調理をして食事を確保します。肩や膝、腰などに痛みがある方は洗濯なども行います。

ただあくまでも「自立を支援する」ということも大切なので、利用者ができることはしてもらって、できないことを訪問介護員が行うという形になります。
なにもかもしてあげるのがいい介護ではいなので、見極めることも訪問介護員の仕事です。
 
 

訪問介護の仕事でできることとできないこと

訪問介護員はなんでも屋さんではありません。
介護保険という国のお金で動いていますので、必要なところに必要なサービスを提供する必要があります。

訪問介護員ができることは、
・要介護者に対して身体介護を行う
・生活支援が必要な人に生活援助を行う
・事業所と利用者が契約している内容の範疇

ということになります。
できることはわかりやすいですが、意外に落とし穴なのが「できないこと」なのです。
訪問介護員になりたての方やこれからなろうと思う方も混乱してしまう方がいるので要注意です。

訪問介護は利用者への支援が基本です。
利用者の家族や娯楽などの日常生活に支障がないことには利用できません。
訪問介護員ができないことを詳しく見てみましょう。

・本人が食べるもの以外の調理、買い物
・本人が使用しない居室の清掃
・ペットのお世話
・来客の接客
・庭の手入れ
・窓ふき
・金銭管理
・褥瘡や傷の処置
・巻き爪や水虫のある爪切り
・薬の援助
・カテーテル類などの管理

もちろん医療行為はできません。
※喀痰吸引と経管栄養に関しては、特定の研修を受講して終了すると必要手順を踏んだうえで実施することができます。
 
 

訪問介護のやりがいと向いている人

では最後に実際に現場で働いてみて感じた、訪問介護のやりがいはどんなところなのか、訪問介護員に向いている方はどんな人なのかを見ていきましょう。

難しいからこそプロ意識が芽生える

訪問介護員は施設や病院のようになんでも揃っているわけではありません。
自宅によってはスペースが限られていたり、ベッドではなく布団だったり、着せにくい服だったりする場合もあります。
調理の場合も満足に材料がなかったり、調理器具がない家もあります。
そんなときに臨機応変に使えるものを駆使してサービスを行うことに達成感を感じることもあります。
ルーチン作業の介護をしたくない方には向いている仕事になります。

一人でサービスを行うからこそ、直接感謝が伝わる

訪問介護員は基本的には単独行動です。
自分の力で一生懸命に援助し、利用者さんから「ありがとう」と言われたときには自信にもなります。
病院や施設では「介護さん」とひとくくりにされてしまいますが、訪問介護員は「〇〇さん」と名指しで利用者さんから評価されるので、ダイレクトに感謝されているのがわかります。
人の役に立てていると実感できる仕事なので、モチベーションを維持しやすい方には向いてます。

一人ひとりとゆっくり関われる

訪問介護は時間で区切られているので、それ以上の滞在は原則できません。
しかしサービスに入っている時間帯だけは「その人だけのヘルパーさん」でいることができます。
話を聞いている最中で呼び出しコールがなることもありません。
他の職員が援助の手伝いを求めてくることもありません。
利用者さんにじっくりかかわることができるので、濃い時間を過ごすことができます。
ゆっくりじっくり介護をしたい方にはおすすめです。
 
 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
訪問介護のお仕事は環境の整っている施設内での業務に比べ難しい面もありますが、一人ひとりとしっかりと関わりながらケアを行う事ができるやりがいのあるお仕事です。
少しでも訪問介護のお仕事に興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。