急性期病棟での看護助手の役割を徹底解説

グッドケア!広島TOP › お役立ち情報 › 急性期病棟での看護助手の役割を徹底解説
急性期病棟での看護助手の役割を徹底解説 イメージ

急性期病棟で看護助手の基本的な役割4選

急性期病棟とは、手術や治療直後で容体が不安定な患者様が入院する、医療現場の最前線です。その中で、**看護助手(病棟介護職)**は直接的な医療行為こそ行いませんが、患者様のケアと医療チームの業務を支える大切な存在です。
ここでは、急性期病棟での看護助手の基本的な役割を4つに分けて解説します。

1. 環境整備・ベッド周辺の清潔保持

手術後や免疫が低下している患者様にとって、清潔な環境は命を守る要素のひとつ。看護助手はベッドメイキングや床の清掃、物品の補充・整理などを通じて、感染予防に貢献します。

2. 配膳・食事介助

病状によっては、自力で食事を取るのが難しい患者様もいます。配膳・下膳、食事の介助、見守りを行うことで、栄養摂取をサポートし、回復の助けになります。

3. 排泄の介助・オムツ交換

急性期ではトイレまでの移動が困難な患者様も多く、オムツ交換やトイレ誘導が必要です。プライバシーに配慮しながら、排泄の状態にも目を配ることで、体調の変化に早く気づくことができます。

4. 医療スタッフとの情報共有

医師・看護師とスムーズな**情報連携(医療スタッフ連携)**を行うことも、看護助手の大切な役割。日々の観察や患者様の様子を正しく伝えることで、チーム医療の質が向上します。

これらの役割を担うことで、看護助手は急性期病棟の機能を陰から支える“縁の下の力持ち”として活躍しています。

急性期病棟での看護助手の一日の流れ

急性期病棟で働く看護助手の一日は、スピード感とチームワークが求められる現場で、常に「誰かを支えている」という実感に満ちています。

以下は日勤の一例です。

【8:30】出勤・申し送りの確認
夜勤者や看護師から、当日の業務や患者様の容体について申し送りを受けます。手術予定や急変リスクがある患者様の情報を共有することは、安全なケアの出発点です。

【9:00】ベッドメイキング・環境整備
病室の清掃、ベッド周辺の整理整頓、使用済み器具の片付けなどを行います。感染症対策の観点からも徹底した清潔管理が必要です。

【10:30】検査・処置の付き添い・移送
車椅子やストレッチャーで検査室まで患者様の移送をサポート。転倒リスクを防ぎながら、安全な移動を補助します。

【12:00】配膳・食事介助
食事の配膳、介助が必要な方へのサポート、誤嚥の予防などを行います。嚥下状態や食欲の変化にも注意します。

【14:00】排泄介助・オムツ交換
トイレ誘導やオムツ交換を行い、皮膚の状態チェックや不快感の早期解消を図ります。

【16:00】記録・申し送り・退勤
患者様の様子や対応した内容を記録し、夕方のスタッフへ申し送り。こうして、看護助手の一日はチームの一部として終わりを迎えます。

急性期ならではの看護助手のサポート業務

急性期病棟では、他の病棟とは異なるスピード感・緊張感の中で、看護助手にも特有の業務が求められます。

1. 緊急対応の補助

急なバイタル変化や急変時には、医療スタッフの指示に応じて器具を用意したり、環境を整えたりするサポート業務が発生します。

2. 手術後の患者受け入れ準備

手術が終わった患者様が病室に戻る前に、ベッドメイキング・器具の準備・空調の調整などを行い、安全で快適な受け入れ環境を整えます。

3. 入退院のサポート

急性期病棟では入退院の入れ替わりが頻繁です。新たに入る患者様のために病室清掃・案内・荷物整理などの対応も担います。

4. 看護師のサポート業務

処置前後の器具洗浄・補充・物品管理など、業務の円滑化をサポートする役割も看護助手に求められます。

こうした急性期特有の業務に対応するためには、状況判断力と周囲を見る目が不可欠です。地味に見える業務の積み重ねが、医療現場の安全と効率を支えています。

看護助手のやりがいと急性期ならではの達成感

急性期病棟の看護助手は、日々の中で「やりがい」と「達成感」を強く感じられる職種です。

命の現場を支えているという実感

手術後の患者様が元気を取り戻していく姿、緊張感ある場面で冷静に対応できたときの達成感。どれも、命を支える現場にいるからこその感動体験です。

医療チームの一員として頼られる喜び

「○○さん、助かったよ」「この作業、任せて安心」といった看護師からの声かけが自信につながる場面も多くあります。

目に見える成長と自己効力感

初めは不安だった搬送や環境整備が「慣れてきた」「他のスタッフに教えられるようになった」と感じられた時、確かな成長を実感できます。

急性期病棟の現場は確かに忙しくハードですが、だからこそ、人の役に立っているという確かな手応えがある職場でもあります。

急性期病棟で求められる医師や看護師との連携の大切さ

急性期病棟は、患者様の命と向き合う“チーム医療”の現場。看護助手もその一員としての意識と行動が求められます。

報告・連絡・相談(報連相)の徹底

「いつもより顔色が悪い」「元気がなさそう」など、小さな変化も看護師へすぐに報告することが、命を守る第一歩につながります。

自分の役割を理解し、的確に動く

指示を待つのではなく、自分にできることを見つけて行動する姿勢が信頼を生み、チーム力の向上につながります。

医療スタッフの負担軽減に貢献する

看護師や医師が集中すべき業務に専念できるよう、器具の準備・環境整備・物品補充などをしっかりこなすことが間接的な治療支援になります。

急性期病棟では、スムーズな医療提供のための連携が命綱。だからこそ、看護助手の“気づき”と“行動”がチームを支えています。

まとめ

急性期病棟での看護助手の役割は、命と向き合う医療の現場を、確かな手で支えるプロフェッショナルの仕事です。
患者様の回復を陰から支えるやりがい、スピーディーな環境での達成感、そして医療スタッフの信頼に応える存在としての誇り??どれも、この職場でしか得られない経験です。

本記事では、

*看護助手の基本的な役割
*一日の流れ
*急性期ならではのサポート業務
*やりがいと成長実感
*チーム連携の重要性

をわかりやすくご紹介しました。

「誰かの命を支える一員になりたい」
「医療の現場に挑戦したいけど、資格がない」

そんなあなたに、急性期病棟での看護助手という道は大きな可能性を開いてくれるはずです。

\未経験歓迎!急性期病棟で働くチャンス募集中!/

あなたの一歩が、命をつなぐチームの力になります。